こんにちは。りんりんです。
みなさんスペイン巡礼ってご存知ですか?
私が世界中の人にこの世の中で一番おすすめしたいこと。
世界中の人が歩けばいいのにと心から思う道。
今日は、私が世界を旅した中で最もいい経験になった旅、スペイン巡礼をご紹介します。
スペイン巡礼 El Camino de Santiago(カミーノ)
ポルトガルの北上、スペイン西端にあるキリスト教の聖地、サンティアゴでコンポステーラ。そこに向かって続く全長800kmの道がEl Camino(カミーノ)と呼ばれるスペインの巡礼路です。
巡礼路は複数あり、世界各国からたくさんの人が聖地を目指して歩きます。
巡礼はどこから初めてもOKで、クレデンシャルという巡礼手帳にスタンプを押しながら進みます。有効期限はないので数年後に続きからスタート、なんてこともできます。
私も1回目にフランスのサンジャンピエドポーからパンプローナまで歩き、2年後にパンプローナからサントドミンゴデラカルサーダまで歩きました。
今はまだ巡礼の途中です。私の人生の目標の一つは、巡礼路を歩ききってサンティアゴをこの目で見ることです。
スペイン巡礼の旅に出るべき3つの理由
1. いろんな生き方があることを知る
私にとってスペイン巡礼で最も価値があったと思うことがこれ。
世界中から集まった人たちのいろんな人生のストーリーを知り、たった数日でも自分の人生に対する価値観を大きく変えることができました。
巡礼では、本当にいろんな人がいろんな人生のタイミングで奇跡的に同じ瞬間に集まります。
ひとりひとり話を聞いていると、本当に人それぞれ。誰一人同じ人生を歩む人はいませんでした。
それぞれが自分の人生を自分で選び、自分の道を歩んでいるんです。
いかに自分が今まで狭い世界の中で物事を考えていたのかを知りました。
日本でみんなが同じようなレールに乗って生きていることが本当にばからしい。
もっと自分の人生を楽しみたい!と思うようになりました。
こんなに自由でいいんだ。自分だけの人生を歩めばいいんだ。
もっともっと好きなように生きればいいんだ!!!と思えるようになったのは、このスペイン巡礼の経験からでした。
2. 自分と向き合える
巡礼は、800kmの道を毎日毎日ひたすら前に進むのみ。
どんなにしんどくても足が痛くても、一歩一歩を積み重ねて前に進むしかないんです。
何時間も自分と向き合いながら歩き続ける。
なんで歩いてるんだっけ?
もうやめたい、でもあと一歩だけ前に進もう。
自分の好きなことってなんだろう。自分にとって幸せってなんだろう。自分は何をしたいんだろう。自分はどんな人生を歩んでいきたいんだろう。
長い時間、スペインの大自然の中を一人で歩き続けるからこそ、自分と対話することができます。
自分と葛藤しながら、全力で自分自身と向き合いつづけることができます。
すぐには答えは出なくても、少しずつ少しずつ本当の自分が見えてくるんです。
この経験は人生でとても大切なもの。あとになって生きてくることもあります。
ただ旅行するだけでは体験できませんし、これは日常生活では絶対にできないことでした。
3. たくさんの出会いがある。かけがえのない仲間ができる。
巡礼のいいところは、世界中から集まった様々なバックグラウンドを持つ人が、同じ目的地を目指して、助け合いながらひたすら進み続けるところ。
そして同じ巡礼路でまた再会できるところ。
たとえ言語ができなくても、ひとりぼっちで挑戦しても、絶対に絶対に仲間ができます。必ずできます。
いつも同じメンバーが同じルートを辿って歩くため、いつの間にかみんなで助け合い、自然と仲間になっているんです。毎日笑い合って喜び合えます。
朝にアルベルゲ(宿)を出発してその日にはその人と会えなくても、数日後に合流することだってあります。だってみんな一本道を歩いているから。
巡礼者の間で自然と仲間意識が芽生え、いつしか行動を共にするようになっていました。お互いを理解しあい、助け合う中で新しい発見もたくさんあります。本当に楽しいです。
スペインの巡礼路にはこのような言葉があります。
"Nunca caminaran solos."
「決して一人では歩かない。」
"Las huellas de las personas que caminaron juntas nunca se borran."
「一緒に歩いた人たちの足跡は永遠に消えない。」
どんどん人との繋がりができてきて、会うたびに笑顔なれる♡
国籍なんて関係ないんだなぁ〜と本当に思います。
この800kmの巡礼路には世界平和があると心から思いました!
おおげさみたいだけど本当に!
巡礼での人との出会いは本当にかけがえなく、とてもとても貴重なものになりました。
彼らとは今でも繫がっています。
巡礼はまさに人生!!!いろんな体験が一本道に凝縮されている!
世界中の仲間との出会い、自分との戦い、新しい発見の連続。未知なる世界への一歩。
巡礼路は人生の凝縮だと言えるくらい本当にいろんな体験が詰まっています。
スペインの太陽の下で大地を感じながら自分と向き合う経験。
毎日毎日少しずつ、でも確実に前にすすむこと。仲間と喜び合うこと。
疲労感とその何億倍もの達成感。一歩踏み出せた自分への自信。
巡礼で得られたものは言葉では表しきれません。
体験した者にしかわからない感動があります。
他にも...
馬と戯れたり、気がつくと雲の上にいたり、オランダ人とフランスの山でチョコパン食べたり、フランスからスペインへピレネー山脈を越えたり、ひつじの群れに遭遇したり、イタリア人が作ったカルボナーラ食べたり、ワインの産地リオハ州のぶどう畑でぶどう採って食べたり、ワイン飲んだり、野生のオリーブかじったり...教会をたくさん見て、自分の距離感おかしくなってどこまでも歩けるようになって...(笑)
巡礼路ハンパないんです。本当に。
たったの数日間でも、そこで出会った人たち、歩き続けた道、目に焼きついたどこまでも広がる世界、みんなと過ごした一瞬一瞬、すべてが宝物です。一生忘れません。
巡礼の魅力、伝わったかな〜〜〜?伝わってるといいな〜〜〜!
人生に迷っている人、何かしたい人、どんなきっかけでもいいんです。
死ぬまでに一度は歩いてみてください!!!