こんにちは!りんりんです。
2022年から2023年を迎える年末年始は、コロナ後3年ぶりの海外にいってきました!行き先は...3度目のネパール🧡
今回はなんと...ネパールで活動する日本人への独占取材に成功しました✨
日本人とネパール人が共同して作ったという、ネパールで初の本格的なナチュラルミネラルウォーター。そのペットボトル工場がネパールの山奥にあるのです!
今回とても貴重な経験をさせていただいたので、ぜひみなさんにもシェアしたいと思いますが、たっぷり盛りだくさんの内容のため、本記事を2つに分けて、宿泊施設の紹介編と次の記事で水工場&社長のお話編としてお伝えします。
*マニアックなネパールを知りたい!
*ネパールで行ったことのないところへ行きたい!
*山奥の生活ってどんな感じ?
*ネパールの水事情を知りたい!
そんな方におすすめの記事です。
水工場はどこにある?ランタン国立公園とゴサイクンダ
この記事を開いてくださったあなたはきっと、「日本人が水工場をつくったんだって?!」と興味津々なことでしょう。いったい、水工場はどこにあるのでしょうか。
ネパールは、インドとチベットに挟まれた、西北から東南に細長い国。世界一の標高を誇るエベレストを含むヒマラヤ山脈沿いにあり、その贅沢な立地もあって、豊富な環境資源を持っています。
そんなネパールには、7つもの国立公園が指定されており、その豊かな自然環境を守るために国によって大切に管理されています。その中のネパールで最も古い国立公園のひとつといわれる「ランタン国立公園」、この中に水工場があります!
ランタン国立公園は、絶滅危惧種に指定されているレッサーパンダや、トラ、猿などさまざまな野生動物が生息しているエリアです。また、ランタンの美しい山の景色を一目みようと、世界各国からトレッキング客が訪れることでも有名です。
そのランタン国立公園に向かう観光客が必ず立ち寄る場所に、ドゥンチェという村があります。ここの4kmほど手前にゴサイクンダという村が位置しており、この山奥の素晴らしいロケーションに、なんと!日本人が水の工場を作っていたのです。
ここで少し、ゴサイクンダについての余談も。
ゴサイクンダは聖なる湖で有名な場所で、古くからヒンドゥー教の聖地とされてきたそう。このエリアには、煩悩の数と同じ108の湖があるとされる説があります。
現地の人から聞いた話によると、ヒンドゥー教の破壊神であるシバ神が、ある時、誤って毒を飲んでしまった際にゴサイクンダ湖まで飛んでいき、湖につかることで毒を癒したという逸話もあるそうです。
こうした宗教的な背景からも、とても神聖で美しい場所だということがわかりますね。
ネパールの山奥の人々の生活
こうした豊かで神聖な自然に囲まれた山奥で、ネパールの人々はどのような生活を送っているのでしょうか?
水工場の近く、ゴサイクンダ近辺の山々には、棚田のように段々畑に土地が開拓されており、そこに人々が家をたてて生活をしています。
ここでの生活は、私たちが生活する日本の暮らしとは全く異なります。
生活スタイルは基本的に自給自足で、食料は水牛や地鶏などの家畜、近隣との物々交換、自分の土地で育てた野菜を中心に食生活を送っています。
私がはじめて訪れた際、本当にそこらじゅうに様々な動物たちが人々と寄り添いながら、生活を共にしている様子を見て、とても驚いたことを覚えています。
まるでどこか違う世界にワープしたか、タイムスリップしたか、そんな感覚でした。
それから、家畜としている動物たちは、時には食料としてとしていただくこともあります。姿そのまま、骨つきの動物たちもたくさん目にし、それらを調理するときに戸惑ったこともありました。こうやって命をいただきながら私たちが生きているということを、忘れてはいけないと思いました。
住居環境は、人々が協力してつくったお家です。
電気は通っていますが、部屋を照らすためのライトとしてのみ使われていることが多く、必要最小限になっています。ここでは、一日に何度も停電が起きることが日常茶飯事。「あ、電気切れたね」という会話はしょっちゅうなので、誰も停電について気にしていません。笑
テレビは持っていない家が多いのではないでしょうか(あくまで私の感覚)。カフェなどのお店に置いてあることがあり、そこで見ている人もいるのかもしれません。スマホは、最近は持っている人が多いようです。
水については、写真のような場所で、山から流れてくる川の水を使っています。先ほどお伝えした通り、電気は必要最小限しかないため、もちろん温かいお湯が出ることはなく、冬でも冷たい水で頭を洗っています。また、乾季になると川の水が枯れることもあり、人々は水の確保に苦労しているようです。1月の夜の気温は1〜4℃にもなる山の生活。時には氷点下になることもあり、雪が降ることもあります。そんな中で水しか使えず、水が枯れてしまうこともあるなんて、信じられないですよね?!
私は数日間滞在しただけで、すぐに鼻水が垂れ始めたのですが...^^;
現地の人々はものともせず生活しており、きっと体の耐性が全く違うのだろうと思いました。便利な世の中になった反面、人間はきっと弱くなっているんですね> <
温かい水がいつでもどこでもあることは、当たり前ではないということを実感しました。
このような山奥では、首都のカトマンズとは異なり観光地慣れしていません。人々は貧しいながらも、のんびりと人懐っこく、また互いに助け合う精神を持ち、忙しさとは無縁な幸せな生活を送っていました🧡
私もそんな生活に混ぜていただいたことで、たくさんの不便を感じながらも、なんだかその不便さも逆に感謝を知るきっかけとなり、自分の生きる力がみなぎるような楽しさもあり、なによりも人々の素朴な温かさと豊かな自然にあっという間に癒されて魅了されてしまいました。
動物の鳴き声や澄んだ空気に癒される生活は、ストレスの多い日本人の休息にはもってこいの場所かもしれません✨
水工場の宿泊施設
さて、いよいよ水工場の施設を訪ねてみましょう。「どうしてこんなところに?」と疑問でいっぱいかもしれませんが、後ほどの記事にてこの水工場をつくった謎の人物、Mr.X氏へのインタビューも紹介させていただきます!お楽しみに♪
今回私は、水工場内にある宿泊施設に泊まらせていただきました。
工場敷地内には、主に日本人スタッフが工場メンテナンスのためにネパールを訪れた際に泊まれる宿泊施設が建てられています。
現在はホテルとしての営業はしていませんが、今後一般客にも開放する予定とのことです。こんな山奥に日本人がつくった宿なんて、とても期待しちゃいますね!!!
外観は、木造のロッジ風の素敵な外観で、ランタン谷と美しい山々を望める2階建てになっています。
1階には、ダイニングとキッチン、トイレなどがあり、2階はダブルルームが2つとシングルルームが6つあり、バルコニーもあります。
このバルコニーから眺める景色が、本当に最高でした!!
この大自然の中で、日本人が先ほど紹介したようなネパールの人々の生活を送ることはかなり大変です。きっと私のようにあっという間に体調を崩すでしょう。笑
Mr.X氏は、この豊かな自然を味わいながら、日本のような快適な生活ができるように、これまで住居環境を整えることに特に力を入れてきたそうです。日本で見られる家電製品を何年もかけて運んできたとのこと。
実際に私も宿泊しましたが、かなり快適でした!
まずは2階にある宿泊部屋から。
シンプルですが、ベッドには十分な厚みのマットレスが使われており、なんと電気式毛布がついています!このさむ〜い山奥の冬の夜に、電気毛布が使えるなんて、なんてありがたいのでしょう。
そして写真を見てください。実は、各部屋には日本式のコンセントがついています!これによって日本の家電製品を持っていっても、プラグや電圧を変換する必要なく使うことができるのです。
次にトイレについて。日本は世界一とも言えるトイレの綺麗さを誇る国ですので、こうした発展途上国に行く際には、トイレ事情はとても気になりますよね。
この施設では、洋式の水洗トイレを導入しており、とても清潔です。
(※残念ながら写真を撮り忘れました!)
ウォシュレットはついておらず、冬は便座が冷た〜くなることは唯一残念なポイントですが、ネパールのトイレは通常、自分の手で水を汲んで流すタイプなので、ウォシュレットなんてそんな贅沢なことは言ってられません!
しかし、Mr.X氏によると、なんと今後はウォシュレットも設置する予定だそうです!それはすごすぎます!!!笑
安心してトイレに入れることは、地味だけどとても助かりました。
それでは、1階の共有スペースも覗いてみましょう。ここには、ダイニングルームとキッチンがあり、嬉しいことにコタツがあります!
これがほんっとうに重宝します。日本人には寒すぎる山奥生活。「ガチなアウトドアか!」ってツッコミたくなるくらい室内も冷えてくるのですが、そんな時に日本のコタツが大活躍!!!みんなで集まって、コタツに入り、温かいネパールコーヒーをいただくのが最高の時間でした。
キッチンにはIHコンロ、室内の掃除にはルンバもあり、なんと洗濯にはドラム式洗濯機まで!!!(・0・)
もしかして...私の家より設備いいんじゃない?笑
でも見てください。朝は工場で働く女の子が手作りのほうきで外を掃除しています。このネパールのハイテクノロジーなほうきでアナログに。笑
このほうきが、本当に素晴らしくて、細かいほこり用と硬いマットレス用に使い分けられており、本当によく掃けるんです!日本のほうきより性能が良かったです。
それから、みんなが気になるネット事情について。ネパールでは先ほどお伝えしたように、一日に何度も停電がありますが、この施設のインターネットは、ソーラーパネルの電源を使っているため、停電の心配がありません✨
日本ほどのネットスピードはありませんが、今後は新しいネット会社との契約の予定もあるそうで、停電の絶えないネパールでは十分すぎるネット環境でした!
そして、まだまだあります。
Mr.X氏自慢の、この宿でイチオシ!はなんといっても...
温水シャワーと五右衛門風呂!!!🤩💕
こんな雄大な大自然に、満点の星空のもと、ぽっかぽかのあたたかい五右衛門風呂に入れるなんて、こんな贅沢はありません!!
私も入らせていただきましたが、焚き火のスモークの香りに包まれながら、満点の星空をぼーっと眺め、アチアチのお風呂で芯から温まることができて感動でした。
そのとなりには大人数が入れる露天風呂も現在準備されています。これは最高です!!!日本人オーナーだからこそ取り入れられる設備でした。
いかがでしたでしょうか。
宿泊施設だけでも、みどころ満載でしたよね!✨笑
この宿には、ネパールと日本が融合したハイテクでツッコミどころ満載の、不思議な光景が広がっていました。笑
宿の食事と1日の生活
ここではもちろん、食事もいただきました。宿の食事は、決して豪華ではありませんが、工場で働く地元の女の子が作ってくれたネパール料理と、ネパールのフルーツ、搾りたての水牛の牛乳。なんといっても、水は工場でつくられる最高の水です。
ネパールのごはんに必ずついているのが、ダールというお豆のスープ。薄い塩味なので食べやすく、これをごはんにかけて食べると栄養満点です。
緑の葉っぱはグリーンサッグと言うそう。グリーンサッグは少しスパイシーですが、とても美味しいです。
それから今回は、貴重な家畜のイノシシのお肉、「マス」を食べました。
このお肉はもちろん骨つき。最初はなぜか少し怖かったのですが、食べ慣れてくると全然大丈夫!カレー風味のスパイスが効いており、ごはんや他のおかずと一緒に食べるととても美味しいです。
現地では、じゃがいも、たまご、玉ねぎが手に入りやすいため、日本から持参したマヨネーズと塩コショウを使ってポテトサラダも作りました。
ネパールのみんなにとってはじめての味だったようですが、「ミト!(美味しい!)」と大好評でした。
もし現地の食事に飽きてしまったら、ポテトサラダはおすすめです!塩コショウとマヨネーズさえ日本から持ってくれば、ホテルなどで作ることができます。朝の食パンに挟んで食べるとVery Good◎
1日の生活は、ニワトリや犬、ひよこなどの動物の鳴き声と子どもたちの遊び声ではじまりを迎えるのがネパール流。
山々に振り注ぐ太陽の光がとても美しく、寒さが厳しい冬ですが、太陽が昇ると一気に気温があがり、太陽のありがたみを感じます。
ここで生活をしてみると、1日のスケジュールがごはん作り中心になってくるのがおもしろいところ。
停電が起きたり温かい水が止まったりするため、早くからごはんの準備をはじめ、食材を集め、片づけたら次のごはんを自然と考えてしまうんです。笑
まさに、食べることが仕事、すなわち生きていくことそのものが仕事になります。
生きていけるだけでなんて素晴らしいんでしょう♡
そして生きるための仕事が終わった後は、みんな藁の上に寝っ転がって昼寝をするのが可愛らしい。笑
このように、水や電気、食料、など生活の基本となることが当たり前ではない環境が広がる世界。人々は自然と、生きるために活動しているのです。
これが自然の一員として、自然と共に生きるということなんだな〜
私たちが日々いかに恵まれた環境にいるのかを思い知らされる経験でした。
いよいよ水工場へ潜入!
さて、次回はいよいよ水工場へ潜入です!こんなユニークすぎる山奥の施設で、おもしろおかしいプロジェクトを進めているMr.X氏とはどんな人なのでしょうか???
次の記事では、ネパールで最高品質を誇るLangtang Graceのお水について、そして社会起業家Mr.X氏について迫ります♪
乞うご期待!!!