みなさんお久しぶりです!あかりです♪
長らくお待たせしてしまってすみません〜^^;
ここ数ヶ月は仕事やあれこれでバッタバタ、後回しになってしまいました〜
しかもみなさんが一番待ち望んでいたであろう社長の話!!!
気をとりなおして...
本日は、いよいよお待ちかねのMr.X氏への独占インタビューです!
これまでの2つの記事では、ネパールに日本人がつくった水工場への潜入と、そこに併設する宿泊施設について取材をしてきました。
はじめて読まれる方は、まずは以下の記事から読んでみてください♪
◆Story1◆
◆Story2◆
さて、ネパールで水の事業を行なっているN.I.PホールディングスのMr.X氏。
このプロジェクトをはじめるきっかけとなったのは、遡ること9年前、2014年のことでした。それから月日を経て、Langtang Graceの水事業は急成長をみせ、今ではネパールの市場にどんどん出回るようになってきています。
いったい、この9年間はどんなことがあったのでしょうか?
本日は、そのスタートとなったストーリーをインタビュー形式で紹介したいと思います。
さっそくいってみよー!
Mr.X氏、今回はこのようなおもしろいプロジェクトに参加させていただきありがとうございます。 さっそくですが、ネパール...と聞くと、みんなが驚かれることかと思いますが、どんなきっかけでこのネパールでの水事業がはじまったのですか?
そうですね。
日本人の私が どうしてこのネパールでナチュラルミネラルウォーターを製造販売するようになったか。 「ネパール?!あんた、そんなとこでなにしてんねん!」と驚かれることが多いです。(関西人バレる笑)
みなさんも疑問に思われるところかと思いますので、お話ししたいと思います。
私は日本で、仕事上、とあるネパール人と知り合いになりました。当時、そのネパール人は、日本に住んで15年ほど。こってこての関西弁をしゃべるコメディアンのような人でした。(以下、Mr.L氏)
そのMr.L氏に誘われて、2014年にはじめてネパールを訪れました。 初めて降り立ったカトマンズで、街の様相があまりにも日本と違い、大変な衝撃を受けたことを今でも覚えています。 初めてのネパール滞在は1週間あまりでしたが、ポカラやチトワン、ヌアコットなどをMr.L氏と訪れ、行く先々で様々な衝撃を受けました。
また、それと同時に、山々をはじめとする雄大な自然環境と、決して裕福とは思えませんが、人懐っこく素朴な人々との出会いに感動した事を鮮明に思い出します。
ネパールは地政学的に北に中国、南にインドという2代大国に挟まれ、国の舵取りは決して簡単ではないだろうと感じました。 しかしながら、日本と比べて、さまざまな分野で遅れているネパールを目の当たりし、日本人の私には、各分野に渡りビジネスチャンスが無限にあるように単純に感じました。後になって、そう簡単でないことを、嫌という程思い知らされることになるのですが...。
そんなきっかけがあったのですね。Mr.L氏と、何かに導かれるようにはじまった事業だったんですね。でも、そういったきっかけがあったとしても、実際に事業をはじめようと決意する人はなかなかいないと思います。それも水の事業。ネパールから帰国後は、どのように進んだのでしょう?
はい。日本に帰ってからも何かとネパールのことが気になり、何らかの形でネパールと関われないかという思いが日に日に増してきました。
そんな時、日本でペットボトルの製造を行なっている会社から、その設備を買うことが出来るという話がきました。
ネパール北部の山々には、綺麗な水が豊富にあるのを思い出し、この設備を使ってネパールに工場を作れるのではないか?とおもいつき、Mr.L氏に話をしました。
すると私たちはあっという間に意気投合し、頭の中で計画がどんどん進んでいきました。そして、その設備一式を購入し、共同でプロジェクトを立ち上げることになったのです。
なんだか、その時点でスケールが違いますね(笑) これまでお二人は何らかの経験と確信があったのでしょうか? それとも、Mr.X氏、Mr.L氏は相当な楽天家なのでしょうか?
いい質問ですね(笑)
私とMr.L氏は、ともにスーパーボジティブシンキングな2人で、実のところ、ネパールのような物価の安い国で何かをするには大したお金もかからないだろうと、軽い気持ちで設備を買ってみたんです。
しかし、みなさんも「そりゃそうやろ」とツッコミたくなると思いますが、実際の行動は困難を極めました。
まず、第一の関門は日本での設備の取り外しでした。
私たちは、車の解体などの技術的な経験は多少ありました。しかし、水の設備ははじめてです。この設備を譲り受けた会社が廃業してから何年もたっていたこともあり、まず第一に設備全体が正常に動くかどうかを確認する必要がありました。
それに加え、設備が設置してある建物の電気はすでに電気メーターごと外されており、
地下水を汲み上げるポンプは埋められており、正常に動くかどうかを確認するためには、まず電気と水を用意しなければなりませんでした。
そこで電気は、発電機を用意し、水は1トンのポリタンクをトラックに積んで片道30分ほどかけて知り合いのガソリンスタンドに何度も汲みに行き、その水をエンジン式のポンプで源水タンクに入れてテストをすることにしました。
こう書くと簡単そうですが、二人とも普段は違う仕事をしており、土日を使っての片道120㎞ほど離れた場所での作業のため、この設備確認のための事前準備だけで1ヶ月近くかかりました。
そしてようやくテストができる環境になったのですが、いざテストしてみると、どうもうまく動きません。
なるほど...いやいや、もう全く簡単そうではありません!(笑) しかも設備を買う前には動くかどうかわからなかったなんて...!? それからどうなったのでしょうか。
そうですね。実際に日本で動かせなかったので、このままネパールに持っていっても部品が手に入る保証もなく(まず100%無理でしょう)どうしたものかと悩みました。
とにかく一度メーカーに連絡し、どこが悪くて直すためにはいくらかかるのか、見に来てもらうことにしました。
しかしながら、ただ見に来て、どこかが悪いか調べるだけで何十万も請求される羽目になりました。
そんな時、エンジニアであるMr.X.Jrに、何気なくそのことを話しました。
すると、「何とかなるかも」という返事が返ってきました。
そして早速、Mr.X.Jr.とその同僚のMr.Z氏に現場を見てもらうことになりました。
実際に見てもらうと、大企業の製造業者が導入するような設備ではありませんでしたが、そうはいってもこれらの設備はPCLというコンピュータープログラムで制御されている部分が多く、そのプログラムの解読やその書き直しにかなりの時間を要しました。
今から思えば、プログラム修正だけでなく、設備の電気配線の多さと複雑さを理解した上で解体しなければ、ネパールで組み立てることは出来ません。
Mr.L氏と私の2人だけで解体すれば、とんでもないことになるところでした。
ここでMr.X.Jr.氏が登場したのですね!救世主! それでそれで...どうなったのでしょう?
その後は4人で土日のたびに現地に集まり、何とか約半年かけて、やっと解体できるまでになりました。
その後はMr.L氏と2人で解体し、私の会社まで4トントラックで何度も運び、そこで綺麗に清掃し、輸出の準備を業者に一切頼まず、全て2人で行いました。
そして、ようやく、設備購入から約8か月後に、設備一式を40フィートのコンテナ2台に、深夜0時まで掛かって積み込むまでにすすみました。
このコンテナ積みの作業も大変でして、同じ大きさの段ボールを積むのではなく、色々な機械をパズルのようにして入れなければならず...
そのままでは積めないものもあったので、機械を一度切断し、ネパールでの取り出し環境を考慮して色々な工夫をして積み込まなければなりませんでした。
Continue...
次回予告
*Mr.X氏、設備と共についに海を渡る!
*ネパールで直面した日本とは比べ物にならないほどのマンガみたいな苦労話