21 | Septiembre
スペイン語には、アルファベットの「L」を2つ重ねて「LL」とする表現があります。これが、「パエージャ?パエーリャ?パエリア?論争」を巻き起こしている主犯です。Paellaの「LL」という文字は、「ジャ」と「リャ」の間の音のような発音をします。そのため、日本語のカタカナで表記するのが難しいのです。スペインの都市Sevilla(セビージャ)にも、セビージャ、セビーリャ、セビリア、といった表記があるのはそのためです。
パエージャは、スペインの代表的な料理。その発祥の地はバレンシア地方で、山の幸とウサギの肉を使って作られるのが特徴です。パエージャは日本のお寿司のような立ち位置で、お祝い事やパーティーでいただくことが多いです。また、意外かもしれませんが、お昼に食べるのが基本。夜に食べていると、観光客だとすぐにバレてしまいます。パエージャ鍋のお米の粒を綺麗サッパリ平らげると、驚かれることも。万物に神が宿っているという神道の心、日本の美しさを思い出せる瞬間です。
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