14 | Abril
この週末から、イエス・キリストの復活祭を控えた『聖なる週』である「Semana Santa(セマナ・サンタ)」が始まりました。英語圏ではイースターとして知られており、キリスト教において最も重要な行事のひとつです。これはイエス・キリストが捕えられ、十字架にかけられ、死から復活するまでを記念する週間で、2025年は4月13日から20日まで開催されます。スペインでは、今週はお休みの週になります。地域によって休日が異なりますが、ここバルセロナでは18日(金)と21日(月)がお休みとなり4連休です。
街では様々なイベントが行われていますが、その中でも中心的な行事となるのが「プロセシオン」と呼ばれる宗教行列です。スペインならではの黒帽子を被った信者や、イエス・キリストを乗せた神輿のような山車が街を練り歩き、その厳粛な雰囲気に息をのまれました。ずっと見たいと思っていたイベントだったのでとても感動しました。


セマナ・サンタの最初の日曜日、13日(日)には、イエス・キリストがエルサレムに入城したときに人々がオリーブの枝を持って迎えたという聖書の場面を再現します。キリスト教の人たちはオリーブ、ローズマリー、タイムなどを束ねたブーケ、「Ramas(ラマス)」を持って広場に集まります。私はキリスト教ではありませんが、Ramas(ラマス)を持ってミサに参加させてもらいました。(パンは食べていません。)集会ではブーケを頭上に持ち上げてイエス・キリストを迎えるかのようにふります。最後には神父さんに聖水をかけてもらいました。この聖水を浴びたRamasをお家に持ち帰って玄関などに飾ることで、一年の幸福や守護を祈ることができるのです。
キリスト教ではない私がこういったイベントに参加するのは無礼なこともあるのかもしれませんが、宗教を知ることはとても興味深いことだと思いました。そこに暮らす人々のことをより深く知れるだけでなく、いま世界中で起きている紛争や世界情勢を理解する大きなヒントになると感じます。どんな宗教世界のもとで暮らしている人々に対しても互いにリスペクトを持ち、平和な世界を保てたらいいなと思いを馳せました。セマナ・サンタの週間はまだまだ続くので、今週末も色々な体験をしてみたいと思います♪