01 | Junio
ヨーロッパの都市の通りを歩くとき、上を見上げないのはもったいないことです。というのも、日常生活の一部となっている多くの建物の建築や装飾は、忙しい日々の中で簡単に見過ごされてしまうからです。でも、私がふと上を見上げるたびに、その目的に思いを巡らせてしまうような細かなディテールに気づくことがあります。
昨日、バルセロナの街を散歩していたとき、最初は気づかないうちに、何か緑色のものが目に留まりました。それは、こちらではよく見かけるクラシックな緑の薬局の看板でした。しかし、その看板は他とは違っていて、まるでエメラルドのように輝いていたのです。
よく見ると、その看板にはアスクレピオスの杖と、金属製のドラゴンの頭が描かれており、それが支柱として機能していました。
まるでアート作品を見ているような気分でした。シンプルな看板でありながら、丁寧に、細部まで情熱を込めて作られているように思えたのです。工場で大量生産されたものではなく、誰かの手によって作られたものだと思いたいものです。でも、たとえ大量生産品だったとしても、その魔法や美しさ、そして建物の装飾者のセンスが失われることはありません。
ぜひ皆さんも、身近な建物の上の方をもっと見上げてみてください。面白いディテールが見つかるかもしれませんよ。
執筆📑Melvin Salas ー オリジナル英語版はこちら▼