25 | Junio
先日6月21日(土)にスペインでも夏至を迎え、一年で最も長い1日を過ごしました。スペインに来たのは9月だったので、ようやくやってきた夏に心が開放されます。学生時代の滞在を含めるとスペインで過ごす2回目の夏です。夜の22時になっても空は明るく、通りのテラスからは遅くまでビールやワインを飲みながらおしゃべりを楽しむ人たちの賑やかな声が聞こえてきます。夕方の気分がいつまでも抜けず、ダラダラと過ごしていたら22時になっていました。「さて、そろそろ夕飯を準備するか...」と完全にスペインのタイムスケジュールで生きる自分に驚きながら、「こんな生活もたまにはいいでしょ」と堕落した自分を甘やかすのでした。
23日(月)の夜になると、翌日の祭日Sant Joanの日を控えてお祭り騒ぎ。夏のはじまりを告げる花火が夜遅くまで鳴り響いていました。


最近のスペイン暮らしはというと、仕事の後や休日の午後に海に行くことが増えてきました。スペインは日差しがとても強いので、太陽が一番高く昇る日中は避け、日差しが優しくなった夕方から海に入ります。パラソルを準備して、本を持って、ふらっと散歩がてらビーチまで徒歩10分。
夕方でもたくさんの人が海に来ていて、日光浴を楽しんだり、泳いだりビーチバレーをしたり、各々の時間を楽しんでいます。さすがの地中海、透明でちゅるんちゅるんのゼリーみたいな海です。勇気を出して海に足を突っ込んでみると、キラキラ冷んやりとした海水が熱く火照った体を包み込み、一瞬で冷やしてくれます。日本では考えられないことですが、実はバルセロナのビーチや私が暮らす郊外のビーチは、ヌーディストビーチ!!!(笑)特にトップレスの女性がたくさんいて、大自然に自分の身を解き放っているので、見つけた時は「見ちゃった...///」という、いけない事をした気持ちになりますが、ここではかなり普通のことです。
ひとしきり海での時間を楽しんだら、砂をまぶした足のまま、ズリズリとビーサンを引きずりながら家に帰ります。シャワーに直行して全身さっぱりしたら、陽光と波のはざまに揺られて疲れ切った体をベッドに放り投げ、あっという間に夢の中へ落ちていくのです。この贅沢な時間が夏の醍醐味なのでした。