こんにちは!りんりんです♪
みなさん、お元気ですか〜?
コロナが明けてから、みなさんここぞとばかりに海外に出ていって楽しい経験をしているようですね。
私も、今年からは海外を攻めていこうと目論んでいます。
さて、今日はみなさんにワクワク楽しんでいただきたいな〜と思い、バルセロナ留学中に経験したとんでもない話を紹介します。
*いろんな生き方、いろんな人生を知りたい方
*人生のレールから降りて、脇道を冒険してみたい方
*留学先で友達ができないと悩んでいる方
*バルセロナ留学やワーホリで何かにチャレンジしたい方
*バルセロナでチアリーディングをしてみたい方
そんな方に、勇気となる記事になればと思っています。
きっかけ
「友達ができない。」
たくさんの希望を胸に抱いてやってきた留学。いろいろな手続きが落ち着いて、生活に慣れてきた頃に直面しました。
留学先で友達になりやすいのは、同じ日本人留学生や、アジア人、そして日本が好きな現地人、といった感じがよくあるパターン。
私は、ありがたいことにそうした友達に恵まれていましたが
留学ではなんとしても”ローカル of ローカルな友達”を作りたいという思いがありました。(今思えば、なんのこだわり?笑)
そこで思いついたのが、現地で習い事をするということでした。
実は、私が海外生活に夢と憧れを抱くきっかけとなったのは、ディズニーチャンネルの海外ドラマ、ハイスクールミュージカルでした。
(知ってる方いますか?これ、年代バレる。笑)
ドラマの中の、海外のキラキラな生活に憧れ、そこで踊っていたキラキラなチアリーダーに憧れ、夢を描いて生きてきた20年。
そういえば昔からチアリーディングに憧れを持ってはいたけれど、家の近くにはチャレンジできる環境がなく諦めてしまっていたことを思い出しました。
「本当に小さい頃からやりたかったこと。
社会人になる前の最後の自由時間で、叶えてあげよう!」
と、意を決してチアリーディングチームに飛び込むことにしました。
すべてのはじまりはそこからでした。
たったの半年間という短い時間でしたが、その決意は、私に最高の経験を与えてくれました。
バルセロナのチアリーディングチーム
決意をしてから、早速バルセロナのチアリーディングチームを探すことにしました。
検索は、もちろんスペイン語で。
調べていくうちに、バルセロナには3つの大きなチームがあることがわかりました。
Golden All-Stars, Thunder Barcelona, BCN Cheer、というチームです。
各チームの中には、それぞれクラス分けがされており、練習時間や対象年齢が異なりました。
自分のチア経験はゼロなので完全なる初心者。しかし、初心者のクラスは小学校低学年の本当に小さい子たちばかりなので、チーム選びに苦戦しました。
大学生の自分の年齢はギリギリのライン。大学の授業もあり、通える曜日も限られている...
一度はチア "ダンス"のチームも見に行きましたが、やはりスタンツやアクロバットがあるチアリーディングをしたい、という気持ちがあり諦めずに見学に行きながら吟味しました。
幸いにも、ダンスを習っていたことと、器械体操を6年間続けていたことから、自分にもできるのではという希望が見えました。
そして、BCN CheerのRoyal Phoenix(ロイヤル フェニックス)に所属を決め、中級クラスの、年齢もそこそこ大きい子たちがいるチームの一員となることができました✨
(といっても高校生が多く、自分だけ大学生。留学生の参加はチームにとって初だったようです。笑)
入会の契約書を書いたときは、みんなが喜んでハグをしてくれ、スペインらしく迎え入れてくれました。みんな優しくて可愛くて大好き💓
その後わかったのですが、バルセロナはコンパクトな街で、GoldenやThunderとも大会や練習でよく会うのでだんだん顔見知りになっていきました。
結構、どのチームでもよかったのかも。(でも、着たいユニフォームはあるよね〜笑)
チーム所属にかかった費用と毎日の生活
費用は月に1万円くらいだったかと思いますが、奨学金から捻出し、半年間通いました。
練習は毎週、月曜日と木曜日の夜19時〜21時。
なんて遅い時間...!と思われるかもしれませんが、スペインは日没が21時ごろなので、「夕方の練習」といった感覚です。
練習を始めるときには、空の色がまだ明るく、とても広くて綺麗で
ワクワクしながら練習に向かう道中は、とても幸せな気持ちを味わえたことを思い出します。
練習が終わる頃にはあたりは真っ暗に。チームメンバーと習ったばかりのフリを踊りながら、おしゃべりしながら地下鉄に乗って帰っていたのがいい思い出です。
やってみてよかったこと
やってみてよかったことは、本当にたくさんありますが、その中でも特によかったことは5つありました。
現地の友達ができた
現地の友達を作りたいというきっかけから始めたチアリーディング。見事、その目標を達成することができました。
入会時の大歓迎を受け、留学生だからといって「お客さん状態」には絶対になりたくない!と思い、みんなに話しかける勇気を持つことができました。
よかったことは、定期的に会える習い事だったこと、そしてチームプレーのスポーツだったこと。毎週欠かさず同じ時を過ごし、同じ目標に向かって励む経験は、国籍や言葉は関係なく、気持ちを通じ合わせることができました。
チームの中でも特に気が合った友達とは、家族も含めて仲良くなることができ
バルセロナに帰ったときにはお家に泊めてもらったり、一緒に夜ごはんを食べさせてもらえるような関係になりました。とっても嬉しかったです😊
言語が上達した
チアをはじめたことで、チームのみんなとコミュニケーションをとりたいという気持ちがモチベーションとなり、スペイン語の勉強にも身が入るようになりました。
やっぱり「スペイン語が必要」という状況で、何かのために勉強をすると上達も早いんだな〜!!!と実感。
チームメンバーは現地の子たちばかりなので、スペイン語を話すしかありませんでした。そこで、チアの練習の前にスペイン語を勉強することに。
月曜日は知り合いのスペイン人ママのおうちに立ち寄って、カフェタイムをしながらおしゃべり💓
木曜日はバルセロナのカフェに立ち寄って、黙々と文法などを勉強。
そうして毎週「みんなと話すぞ!」と意気込んでから練習に行っていました。
それにしても言語を学ぶ環境って本当に影響が大きくて...
チアリーディングの技の名前ばかり覚える、覚える、、、(笑)
いい思い出です。(笑)
かけがえのない経験ができた
チアをはじめてからの毎日は充実感でいっぱいでした。
みんなに追いつけるようにと、家に帰ってからも一人踊ったり、ストレッチしたり、熱中しました。
ある日、とても嬉しい出来事がありました。
Royal(私のチーム)とBlack(上のレベルのチーム)が交互にフルで通して踊る練習でのこと。
1回目の全通しでは、ピラミッドのタイミングが1カウントずれてしまい、惜しいところでのミス。
次にBlackの通しがあり、何度か失敗をしたために時間が長引き、練習が残り5分となってしまいました。「今日は終わりー!」と。
その時、Royalのみんなで「もう1回やりたい!」とコーチにお願いをし、最後の通しにをすることに。
みんなの気合いがみなぎり、根性でスタンツを全部完璧に出すことができました。
最後の技であるピラミッドをやっている時の高揚感!
「これをやりきったら完璧が出せる!!!」
その後のフィニッシュに向かうダンスはもう嬉しすぎて、笑顔とエネルギーが溢れて、最後のポーズを決めた直後にみんなで抱き合って喜びました。
コーチも泣いていました。
本当に本当に嬉しかった瞬間。
いままでの練習がやっと形になったという達成感✨
みんなで息を合わせて、お互いを思いやって最後まで強い気持ちで踊れたこと。
全てが完璧な通しでした。本当に最高の経験でした。
それからというもの、私たちはFamilyという気持ちで、本気で練習する日々。
大会前にはみんなの気持ちがバラバラになり、もめたこともありましたが、それでもやっぱり大切な家族。話し合いながら、大会に向けて一生懸命練習した日々はかけがえのない宝物です💎
チアの帰りには、みんなで一緒にメトロに乗っておしゃべりしながら帰ったり、土曜日はバルセロナのシウタデリャ公園に集まって練習したことも。
(シウタデリャ公園には、3つのチームが集まっていることがあるので、通ることがあったら見てみてください♪)
他にも、休日は一緒にショッピングやごはん、お祭りなどに出かけるようになり、バルセロナの観光地スポットでスタンツを組んで写真撮影ができたことはチアリーダーならではの最高の思い出です(笑)
※私はバックスポットという、後ろで支えるポジションだったので、いつも写真にはうつれませんでした😂
とんでもない経験ができた
それから、チアリーダーだからこその、とんでもない経験をたくさんしました。
自分でも、バルセロナでまさかこんなことをするとは...というとんでもない経験の数々。紹介します。
世界各国スタートアップが集まるエキシビジョンで応援できた
とんでもない経験の一番最初は、バルセロナで行われたスタートアップのエキシビジョン。当日は、ひとつ上のクラスのメンバーが参加する予定になっており、私たちは通常通り練習する予定でした。
ところが前日の夜、突然コーチに招集されて急遽参加することに。
バックスポットが1人たりなかったらしい...。
何も知らずにドキドキしながら、大学の授業を途中で抜けていきました。
会場に向かうと、そこには世界各国から集まったスタートアップ企業がずらり。
GoogleやMicrosoft、スペインのSabadell銀行なんかも来ていて、エキシビジョンをしていました。
めっちゃビックイベント!普通にブースをゆっくり見てまわりたかったぁ〜(笑)
私にとっては、はじめてのチアの衣装。大きなイベントの中でスタンツをやってとても楽しかったです。
それから、ブースの間を踊りながら、応援しながら、練り歩くという貴重すぎる経験(笑)
自分たちも働くみんなも笑顔になれたので、チアリーダーの役目を果たせたかなって思います😂
アメフトの応援で自分自身を励ました
チアリーダーとして、アメフトの試合の応援にも行きました。
実は前日に、当時付き合っていた彼氏と別れ、家でうじうじと過ごしていました。
当日の朝、起きたときに「なんか今日は行きたくないなぁ〜」と思ってWhatsappを開くと、チアのみんなが「今日雨降ってるよ〜!?応援あるの!?」と話をしていて、まるで休講になるのを待っている台風の日みたい。(笑)
私は心の中で、「雨降れ〜。なくなれ〜。」って思っていたけど、結局いくことになって、みんなに会ってチアをやったらすんごく楽しかったです💓
アメフトのチームの応援だったけど、自分のことを励ました1日となりました。
その他にも、スポーツイベントではF1レーサーの応援にいったことも(笑)
スペインのテレビに出演した
私のチアライフでなかなかの珍事件は、スペインのテレビ番組に出演してしまったことです!
スペインの"Tu cara no me suena todavía"という番組。
まさかまさか、スペインでテレビに出るなんて考えてもいなかったので、自分でもこれは本当にびっくり!でした😂
やりたいことリスト100に「テレビ出演」って書いたことがあったけど、まさかこんなに早く、しかもスペインで実現するなんて(笑)
当日は、撮影が夜からだったので、18時に集合してミニバスに乗ってみんなでスタジオへ💓
メイクをしたり髪のセットをして、リハーサルを何度もして、本番にいってきました!
本番よりそれまでのわちゃわちゃが楽しかったかも。
スペインのADさんが打ち合わせのときにもう冗談ばっかりで、すごくおもしろくてあっという間の時間でした。
撮影から帰るまで、夜の1時半くらいまで続いて、もうめっちゃつかれたけど、ものすごく楽しい1日になりました。
バルセロナの大会で優勝した
帰国の1ヶ月前に、バルセロナで最後の大会がありました。
これまで練習してきた集大成。この大会での目標は、みんなと踊れることを心から楽しみ、笑顔でやりきること。
マットにあがって、みんなで"BCN, Royal Phoenix!"って円陣を組んで、毎日聞いていた曲が流れ始めました。
みんなの応援が聞こえてくる中で、笑顔キラキラで全力で踊ったあの瞬間。
「とにかく楽しむ」という一心だったからか、スタンツはどんどん出せたし、タンブリングも勢いがついて落ちることなく、今までで一番よかったかも!と思える演技ができました。
そして最後の最後、ピラミッドを組んでトップの子が上から回転しながら降りてくる技の時、受け止め切れずに床に落ちてしまいました。
キャッチできなかった...。悔しかった。
でも、最後のフィニッシュに向かうダンスは思いっきり楽しんでやり切ることができ、結果は0.5点の差をつけて優勝することができました。
みんなで手を繋いで輪になって、ドキドキしながら結果を待ったあの瞬間。コールされた時には抱き合って喜びました。
優勝トロフィーは、帰国間近の私のために...とプレゼントしてくれ、最高の経験になりました😢💓
イギリスのボーンマスでヨーロッパ大会に出場できた
帰国日の5日前、イギリスのボーンマスで行われる、チアリーディングのヨーロッパ大会に出場することになりました。
こんなに大きな大会に出られるなんて...!!始めた頃には想像もしていませんでした。
みんなで飛行機に乗って2日前に現地入りし、観光したり宿に泊まってはしゃいだり♡
大会当日は、緊張しすぎてみんなごはんが喉を通りませんでした(笑)
なんといっても、他チームのレベルの高さに驚愕。
人間がバンバンとばされて宙を舞っていました。(笑)
そんな中、スペイン生活ラストの舞台。曲かかかった瞬間に一気にスイッチが入りました。途中のスタンスで落ちてしまい、完璧な演技はできませんでしたが、たくさんの声援の中で踊れたことは本当に幸せな時間でした。
毎年、チアリーディングのヨーロッパ大会はあるようで、次の年にはパリ大会が行われ、チームメンバーがディズニーランドではしゃいでいた様子を日本から応援していました。
いろんな人生・いろんな生き方を知った
これらの経験から、「世界にはいろんな生き方がある」ということを心から学び、私の中に広がる世界が本当に大きく大きく、自由になったことを感じました。
チームで仲のよかった子は、チアをやりたいという気持ちが強く、大学を休学して数年間チアだけをやっていました。
上のクラスには、社会人になってからも続けているメンバーも。
人生って思ったより自由に選択できる、と思いませんか?
本当にこのチームに参加してよかったです!最高だぁ〜〜〜💓
迷わず飛び込んでみよう!
学部留学をしながら、現地で習い事をしてみたい、と長年の夢に意を決して飛び込んだ半年間。そのチャレンジで、普通に生きていたら経験しないような多くの経験をすることができました✨
チアのメンバーは私をあたたかく受け入れてくれて、本当に家族みたいな存在になりました。
留学やワーキングホリデーで友達づくりに苦戦している人に、ぜひおすすめしたいのは、現地の習い事に飛び込むことです。
やってみたらなんとかなります。助けられた時の周りの人の温かさに、どれほど自分が恵まれているのかを気づくきっかけにもなります。
かけがえのない経験になること間違いなし!
応援しています♪