こんにちは!りんりんです。
今回は、南米旅行に行くにあたってとても重要な高山病対策について、私の体験談も踏まえながらご紹介したいと思います。
高山病の症状
高山病は、体内の酸素が薄くなることで起こります。頭痛、吐き気、疲労、ふらつき、眠気、消化器官の低下などの症状が現れます。最悪の場合死に至ることもありますが、稀なケースです。
年齢や性別に関係なく起こる可能性があり、人によって症状の程度は様々です。
ペルー・ボリビア各地の標高と高山病リスク
リマ・・・・・・・・・0m
マチュピチュ・・・・・2,400m
オリャンタイタンボ・・2,792m
クスコ・・・・・・・・3,400m
ウユニ・・・・・・・・3,700m
プーノ・チチカカ湖・・3,800m
ラパス・・・・・・・・4,090m
レインボーマウンテン・5,000m越え
3000mを超えてくると症状を感じやすくなりました。(個人的な意見です。)私が実際に南米を旅行した際にはクスコで息切れ、呼吸の苦しさ、頭がふらふらする、といった症状を感じました。ゆっくり動けば問題はありませんでしたが、坂道を登ったりすると息切れしていました。
私の友達から聞いた話では、友達はクスコで吐き気に襲われてとても辛い思いをしたようです。
私は標高5000m越えのレインボーマウンテンにも行きましたが、高地に入ってから六日目だったためある程度体が慣れており大丈夫でした。ただし、山は馬で登ったのと、上に滞在していた時間も30分以内。自分の足で歩いた数十メートルは、ほんのちょっとでしたがめちゃめちゃ息切れしました。
ウユニ、プーノ、ラパスに行く頃(7〜14日目あたり)には体も慣れ、薬は飲んでいましたが問題なく過ごすことができました。南米に数日も入れば、標高2000m台が低く感じるようになります。人間の順応力ってすごいなと感動しました(笑)
高山病対策
行く前は不安でいっぱいですが、きちんと対策をすれば高山病を防ぐことができます。事前の準備をしっかりして地球の裏側の神秘の世界を楽しみましょう!
薬
高山病を予防・症状緩和できる薬があります。
私が南米旅行で飲んでいたのがダイアモックス。血管を拡張し、酸素のめぐりを助ける薬です。副作用があり、頻尿や手足のしびれなどが起きることがあります。私もこの2つの副作用はありました。手足がピリピリするな、という感じでしたが高山病になりたくなかったのでそのまま飲んでいました。
クリニックで診察してもらい、処方してもらうことができます。薬局などには売っていないので、余裕を持って準備しておきましょう。薬の飲み方はお医者さんがアドバイスしてくれるので、それに従って飲んでください。
旅程の組み方
とても重要なポイントなのが旅程。
高山病は普段生活する土地からより高い土地へ急に移動することで起こります。そのため、旅程を組む際には標高の低い土地から徐々に高い土地に移動していくようなプランにしましょう。
例えば、日本から南米に降り立つ場合リマに行くことが多いかと思いますが、リマは標高が0m。ここからいきなり標高3400mのクスコに移動すると、高山病を発症しやすいです。初めはクスコに滞在せず、すぐにウルバンバやオリャンタイタンボに移動しましょう。オリャンタイタンボのあたりは標高が2500m程度なので発症のリスクを下げ、徐々に体を高地に慣らしていくことができます。
もう一つ重要なのが、高山病の症状がでやすいのは2日目からということ。寝ている間に呼吸が薄くなるためです。初日が大丈夫だったからと行って調子に乗って動き回ると次の日辛くなってしまうかもしれません。ですので旅程を組む際には詰め込みすぎずに、1日目は特に注意してのんびりゆったりとしたプランにするといいでしょう。休憩をとりながら観光をすれば、南米の絶景を存分に楽しむことができると思います!
コカ茶とムニャ茶
お湯にコカの葉っぱを入れて作るコカ茶。頭痛などの高山病の症状を抑えることができます。
コカと聞くと「大丈夫なのかな...」と心配になってしまうかもしれませんが、安心してください。ペルーやボリビアでは合法で、飲んでもただのハーブティーのようなものなのでとても美味しくいただけます^^日本やアメリカに持ち込まないようにだけ注意しましょう。
おすすめはムニャ茶。こちらは胃の消化を助ける力を持っています。お腹がキリキリする場合にはムニャ茶を飲むといいでしょう。お腹の調子を整えてくれます!
これらのお茶はホテルやドミトリーで絶対に用意されているので、たくさん飲んで、高山病対策をしながら現地の文化も楽しめちゃいます!
水を飲む。
水をたくさん飲むこともいい予防になります。高山病は、体に酸素が足りない状態であるため、水をたくさん飲むことで血の流れをよくして酸素の運びを助けます。また、水の中に含まれている酸素が症状を予防・緩和してくれます。
深呼吸する。
酸素をとり入れるために深呼吸しましょう。
高山病になったら
それでもかかってしまった場合。これといった策はありませんが、以下を試してみてください。
現地で薬を買う。
薬を持ってきていなかった場合、あるいはなくなってしまった場合、現地でも薬を買うことができます。ホテルの人や近くの人に助けを求めましょう。スペイン語で高山病の薬は medicia para soroche (メディシナ パラ ソローチェ)です。これを一言いえば、わかる人が助けてくれます。
※soroche(ソローチェ):高山病
休む。
シンプルですが、これにつきます。ホテルなどで休息をとり、なるべく動かないようにしましょう。症状が緩和します。
低地へ移動する。
最も手っ取り早いのが標高の低い場所へ移動すること。
リマ行きの航空券等を買い、すぐに移動しましょう。低い土地に戻ればケロっと元どおりに治ります。放置すると最悪死に至ることもある高山病ですので、身の危険を感じたら観光を中止して低い土地に行きましょう。命よりも大切なものはありません。
最後に
以上、高山病対策でした!
最後に一つ、実際に南米を2ヶ月間旅した私からのアドバイス。私は2人で旅をしていたのですが、2人以上で旅する場合には、自分が発症しなくても一緒にいく友達が高山病を発症することもあります。またその逆もあるかもしれません。せっかくの機会、一緒に行く人たちと気持ちよく旅をするためには、お互いがお互いのペースで、ある程度柔軟に過ごすことが大切だと思います。高山病になった人は本当に辛いです。自分は平気だったとしても、その人の気持ちになったら辛いですよね。私の場合、友達の方が症状に苦しんでいました。相手の気持ちも考えながら、一人行動等も取り入れて柔軟に寛容に行くと、お互いにとっていいと思います!
南米を旅して目にした景色は、本当に息を飲むものばかりでした。とても言葉には表せない、絶景の数々です。滅多にいけないこの機会、思いっきり楽しむためにもしっかり高山病対策をして行きましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。